2019年3月11日月曜日
グランマ・フジコの音色と鐘の音
今年の311は、慧光寺で静かな時を過ごしました。
放射能の影響を受け、
福島で経営されていた幼稚園をやむなく休園し、現在は東京におられるというお二方と一緒に。
https://youtu.be/ycMOIHN0ysM
「これまで踏ん張ってきた日々に区切りをつけ、ようやく、今日ここから(福島での幼稚園再開に向け)再スタートできる」
目に涙をためながらも、
力強く語られた園長先生の言葉が胸に響いています。
東日本大震災は
天災である部分と、人災である部分。
この両面をしっかりと見極め、
受け止め、考えていかなくてはと、よく言われています。
地球は生きていますから、常に変動しています。
この動きに対しては人間は無力です。
どう頑張っても抗えない。
では、人災としての側面はどうでしょう。
先日、協生農法を検証、実践されている(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL) 舩橋真俊さんの講演会へ行ってきました。
彼は講演の中で、
このまま物質資源を消費し続ける経済システムの中にいると、いずれ生物多様性の全球崩壊、つまり、一気に生態系が崩壊してしまう現象が地球全体で起きてしまうといいます。
2014年頃にはすでに、地球上の物質循環、自然サイクルが破綻していて、修復可能なところから逸脱、生態系の許容量を超えてしまっているそうです。
つまり、このままの状態で物質資源の消費、経済優先の価値観の中で生活していくということは、未来の世代に負債をどんどん残してしまうということ。
いくらお金があってもきれいな水や空気が地球上からなくなり、取り戻せなくなるかもしれない。
これは、何百年、何千年先の話ではないのです。
すぐそこの未来の話。
研究者の中では、それは2045年頃、
26年後、と言われているそうです。
舩橋さんは、科学者として
地球上で史上かつてない速度で進行する野生動物の絶滅や自然破壊の主要因が農業における大量の物質資源の消費ととらえ、
生産性と生物多様性を新しい形で両立する食糧生産法として協生農法を生み出しました。(伊勢の野人さんこと、大塚隆さんの協生理論を元にしています)
海外では、アフリカのサブサハラにあるブルキナファソという国で、
砂漠を1年で緑化、国民の平均年収の20倍にもなる生産量を実現されています。
また、GREAT GREEN WALLというアフリカの砂漠緑化の壮大なプロジェクトにも協生農法で参加。尽力されています。
では、私は・・・・・。
舩橋さんは
「経済成長を止めなければいけないが、そう簡単にはいかない。
技術革新も必要だけれど、根本的にマインドセットを変える必要がある。今日食べたものがどこから来てどう使われるか完全に知っている人はいない。そういったことを含め、本当に全く別の革命的なことをやっていかないとなりません」
そう、冷静に、熱くおっしゃっていました。
『革命的なこと』
“革新”でも、
ましては“改善”などではもう太刀打ち出来ないところまできているのです。
根本的なマインドセットを変える
これまでの価値観を全くの無効にする必要がある
東日本大震災では
それを思い知らされたのではないですか?
合唱をして何が変わるの?
と言う人がいます。
そんなことするなら、現地にいってボランティアしたり、
義援金送ったら?と。
この合唱奉納は
意味のないようなことに
(お金を生み出すでもなく、むしろ仕事を休んでまで)
時間を創り、想いを寄せることが
マインドセットを変えるひとつの方法だと考えています。
なぜなら、
この行動の変化が、
価値観の見直し、変化にツナガルから。
そしてそれは、この大地讃頌合唱奉納の日、一日のためだけではなく
日々、毎日のこと。
私はなぜ、今生きているのか。
私は何者なのか、私の何が役に立つのか、
私は何を創造していきたいのか・・・。
そんな問いに、向き合い、行動し続けています。
そしてこれからも・・・。
未来には無限の可能性があると私は信じています。
でもそれは、今の私達次第、
私達の思いや行動の結果です。
それと同時に、
ミライの私達が、
イマの私達に、
課題を投げかけているようにも思うのです。
さ、どうする?
と。
私は、
希望と光溢れる
未来を創造していきたい
ただそれだけなのです。
ツナゲルツナガル311大地讃頌合唱奉納
2019年3月21日春分の日
忍野村慧光寺にて
11時〜15時くらい
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