2016年4月14日木曜日

『ダルマ食堂∞準備委員会』農道を極める男編

萱場 和雄
東京・虎ノ門生まれ。

オルタ農園・萱場さんの経歴を知ったのは昨日はじめて(*_*)
(昨年の収穫期は、インゲンとヤーコンの話ばかりでしたしね〜)

バンダナを頭に巻き、軽トラを軽快に乗り回す今の風貌から、
「虎ノ門」とか「アメリカ大使館の近くにウチがあったから、空爆から免れたんだよ」という言葉がでてくるなんて誰が想像できたか!(笑)


ダム工事をしたくて大手ゼネコンに入社。
その後色々あり(端折ります)、生活協同組合へ転職。

実際の農業の現場を目の当たりにする中で、
大量生産、大量消費、大量物流の時代の動きに疑問を持ち、

自ら農業の世界へ足を踏み入れるため、山梨県鳴沢村へ移住した。


根底にある理念は
『畑に森を』。


自然界の多様性に注目。
自然がすべてを教えてくれる。



国が制定した指定産地制度が始まり、
単作農法が主流になってしまった結果、
「土がダメになっていく」連作障害が引き起こされる。

単作だから、その野菜を好む虫が大量に発生し、その虫を駆除するために、農薬を散布する。


「あのね、虫にも好き嫌いがあるの。いろんな種類の野菜を育てていれば、虫が大量に発生することなんてないのよ」

野菜一つ一つの個性を知って、
それぞれに最適な環境を作っていく。

そうすることで、土がもつ本来の力、土の中にあるたくさんの微生物がしっかり働き、
農薬を撒いたり、余分な肥料を与えなくて済む。
(ざっくりとした説明ですみません)


で、オルタ農園では、常に12〜13科、約100種類の野菜を育てています。

百姓だから100種類 (^^)



萱場さんは
『地産地食』が健康の秘訣という。

「人はね、体内のミネラルバランスが整っていれば健康でいられると思うの。
自分が住む土地の“土”、中に含まれる“水”。それを含んだ野菜を体に取り入れると、
体が、その土地にあったミネラルバランスとなる」

『身土不二』
漢方養生の基本ですね。

『水が合う』って言葉もあるしね。




「自然界から学ぶ“多様性”というキーワードは、
本来の民主主義の根幹でもあるんじゃないかなぁ」

いろんな人がいるから良い。

それぞれに役割がある。

認め合う。

分かち合う。



「私は、農業ではなく、“農道”だと思ってやっているんです」

業  生業でなく、

道。


「道は、奥行きを知って、自ら進んでいくこと」だって、
トッチも言ってたなぁ。


自然から学ぶ。

未来を創造する、終わりのない道。



つづく。

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