萱場 和雄
東京・虎ノ門生まれ。
オルタ農園・萱場さんの経歴を知ったのは昨日はじめて(*_*)
(昨年の収穫期は、インゲンとヤーコンの話ばかりでしたしね〜)
バンダナを頭に巻き、軽トラを軽快に乗り回す今の風貌から、
「虎ノ門」とか「アメリカ大使館の近くにウチがあったから、空爆から免れたんだよ」という言葉がでてくるなんて誰が想像できたか!(笑)
ダム工事をしたくて大手ゼネコンに入社。
その後色々あり(端折ります)、生活協同組合へ転職。
実際の農業の現場を目の当たりにする中で、
大量生産、大量消費、大量物流の時代の動きに疑問を持ち、
自ら農業の世界へ足を踏み入れるため、山梨県鳴沢村へ移住した。
根底にある理念は
『畑に森を』。
自然界の多様性に注目。
自然がすべてを教えてくれる。
国が制定した指定産地制度が始まり、
単作農法が主流になってしまった結果、
「土がダメになっていく」連作障害が引き起こされる。
単作だから、その野菜を好む虫が大量に発生し、その虫を駆除するために、農薬を散布する。
「あのね、虫にも好き嫌いがあるの。いろんな種類の野菜を育てていれば、虫が大量に発生することなんてないのよ」
野菜一つ一つの個性を知って、
それぞれに最適な環境を作っていく。
そうすることで、土がもつ本来の力、土の中にあるたくさんの微生物がしっかり働き、
農薬を撒いたり、余分な肥料を与えなくて済む。
(ざっくりとした説明ですみません)
で、オルタ農園では、常に12〜13科、約100種類の野菜を育てています。
百姓だから100種類 (^^)
萱場さんは
『地産地食』が健康の秘訣という。
「人はね、体内のミネラルバランスが整っていれば健康でいられると思うの。
自分が住む土地の“土”、中に含まれる“水”。それを含んだ野菜を体に取り入れると、
体が、その土地にあったミネラルバランスとなる」
『身土不二』
漢方養生の基本ですね。
『水が合う』って言葉もあるしね。
「自然界から学ぶ“多様性”というキーワードは、
本来の民主主義の根幹でもあるんじゃないかなぁ」
いろんな人がいるから良い。
それぞれに役割がある。
認め合う。
分かち合う。
「私は、農業ではなく、“農道”だと思ってやっているんです」
業 生業でなく、
道。
「道は、奥行きを知って、自ら進んでいくこと」だって、
トッチも言ってたなぁ。
自然から学ぶ。
未来を創造する、終わりのない道。
つづく。
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